2017.05.30更新

歯肉炎・歯周病の進行の仕方

 歯周病とは、歯周病菌により歯の周りを支えている組織が破壊されていく病気です。
 歯周病とは歯の周りの歯肉や歯槽骨が破壊され、放置しておくと最終的には歯がグラグラになって抜けてしまいます。
1歯肉炎
 歯や歯肉にプラークがたまり、細菌の毒素で歯肉が炎症を起こしています。
 歯肉が充血し、赤や紫色になります。
 炎症は歯肉の表面上に留まっているので、この段階で発見、治療を行えば、元通りの健康な状態にもどります。
2歯周病
 炎症が歯肉の内側にまで進行します。
 歯根膜(歯の根のまわりにある膜)や歯を支えている骨の一部が破壊され、歯と歯肉のあいだの溝(歯周ポケット)ができます。
 歯みがきをするとき、しみを感じたり痛みを感じたりすることがあります。また、歯石がつくとさらに刺激されるので、むずがゆく感じることがあります。
3重度の歯周病
 細菌の毒素によって歯を支えている骨の吸収が進みます。歯肉から血や膿が出て、口臭もひどくなります。
 歯が動くようになり硬いものを食べると歯が痛むこともあります。また、食べ物が歯と歯の間にはさまりやすくなります。

投稿者: またほ歯科

2017.05.16更新

進行した歯肉炎(G)・歯周病(P)状態

 歯肉炎(G)、歯周病(P)は、歯科検診では歯肉の状態「2」となり受診勧告となります。
学校歯科健診の場合はかなり症状が進んでいる状態ですので、
養護教諭との相談が必要になります。

それぞれのケースについて説明すると、
1全体的に歯肉炎が広がったり、また、歯に歯石の付着があると歯肉炎(G)となります。
2さらに進行して、ポケットが深くなり、歯の周囲の骨が溶けてきたり、歯の周りから膿が出て、
口臭がするなどの症状が出ると歯周病(P)となります。


投稿者: またほ歯科

2017.05.02更新

軽度の歯肉炎(GO)

 歯科検診では、歯肉の状態「1」となり学校での保健指導の対象となります。

1、歯と歯が重なっている所
2、永久歯が生える途中
3、右利きの人がみがきにくい、右側のカーブしている所(犬歯の付近)

 など、歯みがきで汚れがとれづらいところに見られます。
 この様な歯肉炎のある者を歯肉炎要観察者(学校歯科健診ではGO)と言います。
 歯石の付着はなく、注意深い歯みがきによって、改善がみられます。


投稿者: またほ歯科

2017.04.19更新

自分の歯ぐきを観察してみよう

 健康な歯肉と歯肉炎になった歯肉の違いがわかりますか?
写真を参考にして、鏡でじっくりと観察してください

よく見ると...
・健康な歯肉は、ピンク色をしていて引き締まっています。
・歯と歯の間はV字の形をしていますね。
しかし
・炎症のある歯肉は、赤く腫れていて、ぶよぶよしています。
・歯と歯の間の形は、U字形をしています。
 ・腫れた歯肉からは歯みがきをしたときに、出血することもあります。


投稿者: またほ歯科

2017.04.10更新


「0歳児からの口腔機能育成講演会」で司会をしてきました

 先月3月12日 0歳児からの口腔育成講演会「知っておきたい!赤ちゃんからのお口の発育アドバイス」が愛知県歯科医師会館「歯〜とぴあホール」にて開催され、講演会の司会をしてきました。300名近く集まっていただき盛況でした。

えぇ司会と歯科医...なんちゃって(親父ギャグ)
写真の後ろ姿は私です。

 講演会では、身体の成長発育、口腔に関わる機能発達が著しい乳幼児期に口腔の発達について正しいアドバイスを受けることは、生涯にわたり豊かな生活を送るために極めて大切であること。この時期によく噛んだり味わったりする食べ方を体験させ、生涯にわたり心豊かで健全な食生活が送れるよう、乳幼児期における口腔の発育と食育をテーマにした内容での講演が開催されました。
 講演1では「子どもの食生活と栄いついて講師 相模女子大学健康栄養学部健康栄養学科教授堤ちはる先生
 講演2では「食べるためのお口と身体」として、講師愛知県歯科医師会今泉三枝先生
 講演3では「じょうずに食べてる?幼児のお口の機能」として講師愛知県歯科医師会加藤教授先生のお三方に講演いただきました。
 講師の堤ちはる先生からは、子どもの食生活と栄養について、保護者の生活や気持ちにも寄り添い、現在の子育て事情をくみ取り、現実味のあるアドバイスがなされました。また、今泉三枝先生、加藤教授先生からは、乳幼児期からの口腔の形態、機能の発達と、それを支える身体の発達について、具体例をもって講演が行われました。8020達成型社会は、妊婦、つまり胎児期から始まっていることが示されているが、特に口腔機能の獲得期である乳幼児期から歯科医療との関わりを持つことの有用性が示された講演となったと思います。

投稿者: またほ歯科

2017.03.31更新

自分の歯ぐきを観察してみよう

 健康な歯肉と歯肉炎になった歯肉の違いがわかりますか?
写真を参考にして、鏡でじっくりと観察してください

よく見ると...
・健康な歯肉は、ピンク色をしていて引き締まっています。
・歯と歯の間はV字の形をしていますね。
しかし
・炎症のある歯肉は、赤く腫れていて、ぶよぶよしています。
・歯と歯の間の形は、U字形をしています。
 ・腫れた歯肉からは歯みがきをしたときに、出血することもあります。


投稿者: またほ歯科

2017.03.24更新

むし歯にならないようにするには

 むし歯にしないためにできるものから実行しましょう。

・歯みがきは寝る前が大切です。ていねいに時間をかけてやりましょう。
新しい歯は、みがきづらいので保護者の仕上げみがきが必要です。
 歯と歯の間、歯と歯肉の間、奥歯の溝を良くみがきましょう。
歯と歯の間はフロスが有効です。
 フッ化物配合歯みがき剤の使用もよいでしょう。うがいは1回程度がよいでしょう。何回もしない方がよいです。
・お菓子や飲み物は、一日に食べる回数を決めてだらだらと食べをしないようにね。
お菓子とお茶など食べ合わせを考えましょう。
・規則正しい生活が大切です。よい生活リズムを身につけましょう。
・よく噛むことで、唾液が出て、消化がよくなり、飲みこみやすくなります。
また唾液には、むし歯予防効果もあります。

歯医者さんから一言
むし歯があれば、早く治療しよう
歯みがきの苦手なところは教えてもらう
歯みがきでとれないところをきれいにしてもらう
フッ化物をぬってもらって歯を強くしよう
奥歯のむし歯予防処置=シーラントをしよう


投稿者: またほ歯科

2017.03.14更新

むし歯の原因と対策

 むし歯ができる原因とその対策について
【細菌(プラーク)】
 むし歯は、ミュータンス菌と呼ばれる細菌が主因となって発生します。
その対策は、歯みがきです。ていねいにしっかりプラークコントロールできるようになりましょう。
【歯の強さ、つばの量や質】
 歯の質や、噛む面の溝の形態などが関係します。
 よく噛んで唾液を一杯出す事は、むし歯の予防につながります。
また、フッ化物配合歯みがき剤などのフッ化物の利用、歯科医院でのシーラント処理なども予防効果が期待されます。
【間食(炭水化物、砂糖)】
 炭水化物、特に砂糖などは「プラークを作る材料になる」「細菌が酸を作る材料になる」などの原因をつくります。
 間食のとり方、食べ物などには注意が必要です。
 甘いものを食べるときは、だらだらと食べず、飲み物はお茶や水にするなど食べ合わせも考えましょう。
【時間】
 寝る前に甘いものを食べそのまま寝ると、唾液の分泌も少なくなるため、むし歯ができやすくなります。
 歯をみがいた後は飲食しないようにしましょう。


投稿者: またほ歯科

2017.03.06更新

むし歯が進行して放置したまま...

 むし歯が進行してしまった例を紹介します。

1、前歯のむし歯がこのように大きくなると見た目も悪いですね。
詰め物をしたりする治療では、すまなくなり、根の治療や歯をかぶせる治療が必要となってきます。
 これまで、しみや痛みがあったことでしょう。痛くて噛めない時期もあったかもしれません。
2、乳歯も早くむし歯になり喪失したため、第一大臼歯が前の方に移動して、
永久歯の生えるスペースが狭くなり、犬歯の入る場所が足りなくなりました。
 むし歯はこのように歯並びにも影響します。
3、左奥の6歳臼歯は大きなむし歯になっています。もしかすると治療は不可能で抜歯になる可能性もあります。

 永久歯をなくしたら、もう二度と生えてきません。
歯は身体の一つの臓器です。
かけがえの無いものですので一生大切にしてくださいね。


投稿者: またほ歯科

2017.02.27更新

歯のしくみとむし歯の進行について

歯は歯冠(歯肉から出た部分)と歯根(歯肉の中に埋まっている部分)からなります。

歯冠部分は表面からエナメル質、象牙質となりたっていて、中心には神経と血管などが入っている部屋があり歯髄と呼ばれます。
骨に埋まっている歯根部分はセメント質でできていて、そして歯槽骨の間には歯根膜と呼ばれる靭帯があります。

図のようにむし歯はC1~C4まで段階的に進行してゆきます。
C1は歯の表層のみ(エナメル質)にむし歯が進行したものです。
C2は歯の表層からさらに内部の象牙質までむし歯が進行して状態です。冷たいものがしみるなどの症状がでてきます。
C3は歯髄まで、進行していて多くは歯の痛みを伴います。
C4は歯冠部分が崩壊した状態です。根の先まで達した細菌の感染により、膿のかたまりを作り抜歯の可能性もあります。 


投稿者: またほ歯科

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