吉岡院長のつれづれ日記

2014.11.10更新

第78回全国学校歯科保健研究大会が10月25日(木)・26日(金)島根県松江市島根県民会館で開催され、病院を休診にして出席してきました。
県歯のメンバーと松江にお邪魔した写真です(私は左上の赤いネクタイしています)。
大会会場となった松江市の宍道湖の対岸に刻々と沈む夕日は素晴らしいもので、湖上に光る夕日の基に向かって皆様のご健康を祈念して来ました。
詳細は県歯の久田先生が会報に書かれたので、ここでお披露目しておきます。

4年目となるメインテーマ『「生きる力」をはぐくむ歯・口の健康づくりの展開を目指して』サブテーマ「学校歯科保健を通して学校・家庭・地域が取り組む健康な心と体の育成」として、文部科学省・(一社)日本学校歯科医・(公社)日本学校保健会・(一社)島根県歯科医師会・島根県・島根県教育委員会・松江市・松江市教育委員会の主催により開催されました。大会は以下のように執り行われました。
① 表彰式(全日本学校歯科保健優良校表彰 愛知県内分記載)
被表彰校 (奨励賞 愛知県受賞校)
      瀬戸市立深川小学校  豊田市立寿恵野小学校
      名古屋市立栄小学校  名古屋市立城北小学校
      名古屋市立有松中学校                  
② 基調講演
「学校歯科保健を通して学校・家庭・地域が取り組む健康な心と体の育成」をテーマに、(一社)日本学校歯科医会常務理事(昭和大学名誉教授)向井美惠先生の基調講演がありました。その中で、保健指導に導入されはじめた【しっかり噛んで・おいしく・楽しく食べる「食べ方」を教える味覚(五感)教育】が歯・口の保健教育に必要であり、歯・口の器質・機能面両面を専門とする学校歯科医は、養護教・学校栄養職員(栄養教諭)・担任教諭などの学校職員との連携に加えて、家庭や地域の保健・医療施設や「食」に関連する多くの職種との連携の中で、「食べ方」を主とした食育の担い手として歯・口の健康を背景とした「保健チーム」を作り、地域で生活する園児・児童・生徒の生活支援としての、「歯・口の健康支援の取り組みに」ついて講演がありました。(愛知県歯科医師会では第35回愛知県学校歯科保健研究大会の基調講演に、向井美惠先生をお招きして更なるご指導を賜る予定です。) 
③ シンポジウム
1、 島根県教育庁保健体育課健康づくり推進室 梶谷朱美室長より地域行政の視点から、学校歯科保健を通して学校・家庭・地域が取り組む健康な心と体の育成について
2、 東京都台東区立金竜小学校 牛島三重子校長より学校経営と歯・口の健康づくり安全・健康教育の推進並びにISS(インターナショナルセーフスクール)の戦略的な取組について
3、 広島県福山市立長浜小学校 萩原桂子養護教諭より生涯を通した健康つくりに取り組む児童の育成について
4、 岡山県倉敷市立南中学校 柴田宏学校歯科医より大規模中学校における歯周病の取り組み8年間をとおして
④ 領域別研究協議会
⑤ シンポジウム・領域別協議会報告
各領域での協議会報告が伝えられた中で、昨今話題の食後30分以内の歯みがきに
ついての質問に、「学校での歯みがきに関しては今までどおり行うべき」との回答で、これが学校歯科医会の見解となりますことお伝え申し上げます。
⑥ ポスター発表(写真)
(一社)愛知県歯科医師会学校歯科保健部「学校歯科健康診断精度の平準化に向けた
                  (一社)愛知県歯科医師会の取り組み」
名古屋市学校歯科医会 「小学校4年生におけるデンタルフロス使用による
            歯肉炎予防効果の検討」
以上
大会宣言として学校歯科保健関係者がさらに連携し、学校における歯・口の健康づくりを推進し、子どもたちの「生きる力」の育成に寄与すると宣言が出され閉幕しました。

投稿者: またほ歯科